Windowsのインストール中にドライブが見つからない場合の対処法 [MiniTool]
作者 Rodin | 最終更新 2022年01月19日
Microsoftの最新かつ最後のOSであるWindows 10は多くのユーザーを魅了していますが、インストールエラーを示す一連のメッセージが表示され、正常なインストールができないことがあります。この記事では、「ドライブが見つかりませんでした」と表示されWindows 10のインストールに失敗する場合の対処法について解説します。
目次 :「ドライブが見つかりませんでした。記憶域ドライバーを読み込むには[ドライバーの読み込み]をクリックしてください。」
Lenovo T400 LaptopにWindows 10をインストールしたいのですが、「ドライブが見つかりませんでした。記憶域ドライバーを読み込むには[ドライバーの読み込み]をクリックしてください。」というエラーが出ます。どうすれば直せますか?- Windows TenForums jk22さんからの投稿
Windowsのインストール中に以下のエラーメッセージが表示された場合は、インストールに失敗したことを意味します。
- Windowsのインストール場所を選んでください。
- ドライブが見つかりませんでした。記憶域ドライバーを読み込むには[ドライバーの読み込み]をクリックしてください。
- ドライバーが見つかりませんでした。[ドライバーの読み込み]をクリックしてインストール用の大容量記憶装置ドライバーを提供してください。
あなただけではないのでご安心下さい。Windows 10のインストールエラーは、インストール先のドライブを選択するだけで解決できます。
この問題の原因には主に以下の2つが考えられます。
- 設定が正しくない
- ディスクの破損
幸いなことに、Windows 10の「ドライブが見つかりませんでした」は修正可能です。
Windows 10で「ドライブが見つかりません」エラーを解決する
「ドライブが見つかりません」の対処法
Windows 10コンピューターで「ドライブが見つかりません」というエラーが発生した場合は、すぐに修正しなければなりません。このエラーは、以下の2つの方法で修正できます。
- VirtualBoxでの修正:既存のストレージデバイスの削除→ISOファイルの選択
- PCでの修正:BIOSでの確認→記憶域コントローラードライバーの読み込み・更新→SATAコントローラーを互換/IDE/標準モードに設定→チップセットドライバーの更新
方法1: VirtualBoxでの修正
ステップ1:既存のストレージデバイスの削除
- VirtualBoxを開き、仮想マシンを選択します。
- 「設定」ボタンをクリックします。
- 左ペインにある「ストレージ」タブに移動します。
- 「コントローラー」にSATAと2つのサブラベルが表示されます。
- 「コントローラー」の中からSATAを選択します。
- 「選択したストレージコントローラーを除去」(赤い十字ボタン)をクリックします。
ステップ2:新しいストレージデバイスを作成する
- 「新しいストレージコントローラーの追加」のアイコンをクリックします。
- サブメニューから「SATAコントローラーの追加」を選択します。
- 「ハードディスク追加」ボタンをクリックします。
- 「新規ディスクの作成」を選択します。
- 「可変サイズ」を選択し、新しい仮想ハードディスクを作成します。
- プロセスの完了後、.vdiファイルが作成されます。
ステップ3:正しいISOファイルを選択
- 「光学ドライブの追加」ボタンをクリックします。
- 「ディスクの選択」をクリックします。
- リストから正しいISOファイルを選択します。ファイルがリストに含まれていない場合は追加ボタンをクリックして、保存パスから正しいISOファイルを選択します。
- 「OK」ボタンをクリックします。
- 仮想マシンを再起動します。
- 新しいパーティションの作成後、Windowsのインストールを開始します。
仮想マシンVMwareのディスクからデータを復元する方法
方法2: PCでの修正
ステップ1:BIOSでハードディスクが認識できるかどうかを確認する
- コンピューターの電源を入れます。
- 対応するボタンを押してBIOS に入ります。
- ハードディスクを検索します。
BIOSでディスクが利用できない場合は、以下の方法で修正します。
- BIOSで使用中のハードドライブのチャンネルをオンにする
- 電源ケーブルとデータケーブルを再接続する
- 古いBIOSを更新する
- ディスクが物理的に破損していないか確認し、破損している場合は新しいものと交換する
解決済み: BIOS更新後に起動しなくなったPCの復旧・修正
ステップ2:記憶域コントローラードライバーのインストール・更新
記憶域コントローラーの読み込み
- リムーバブルデバイスをPCに正しく接続します。
- Windows 10のインストール・再インストールを行います。
- Windowsをインストールする場所を尋ねられるので、「ドライバーの読み込み」ボタンをクリックします。
- 読み込みが完了するまで待ちます。
記憶域コントローラーの更新
- デバイスマネージャーを開きます。
- 記憶域コントローラーを見つけます。
- 黄色のエクスクラメーションマークが表示されている場合は、すべての記憶域コントローラーが正しくインストールされているかどうかを確認します。
- クリックすると、「ドライバーを自動的に検索」または「コンピューターを参照してドライバーを検索」という2つのオプションが表示されます。
- いずれかを選択して、インストールを続行します。
- インストールが完了するまで待ちます。
ステップ3: SATAコントローラーを互換/IDE/標準モードに設定
ステップ4:チップセットドライバーの更新
Windows10が上手く動作しないときに活用したいのがクリーンインストール。しかし、状況によってはクリーンインストールができない場合があります。クリーンインストールができない原因はさまざまなので、あらゆる対処法を試さないといけません。
このページではWindows10でクリーンインストールができない場合の原因と対処法を紹介します。
- 目次
- Part1.Windows10をクリーンインストールする手順
- Part2.Windows10がクリーンインストールできない原因と対処法
- Part3.Windows10のクリーンインストールで消えたデータの復元
Part1.Windows10をクリーンインストールする手順
Windows10のクリーンインストールを行う際は、まずクリーンインストール用のメディアを用意しなければいけません。クリーンインストール用のメディア作成にはUSBメモリが必要です。クリーンインストールする際は、再度パソコンにWindows10をインストールしなければいけないからです。クリーンインストール用のメディア作成は以下の手順が行えます。
- パソコンにUSBドライブを接続
- マイクロソフト公式サイトのWindows10ダウンロードページにアクセスする
- 「ツールを今すぐダウンロード」を左クリック
- パソコンにダウンロードされる「MediaCreationTool20H2.exe」をダブルクリック
- 表示される「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」の画面で「はい」を左クリック
- 表示される「適用される通知とライセンス条項」の画面で「同意する」を左クリック
- 「別のPCのインストールメディアを作成する(USB フラッシュドライブ、DVD、またはISOファイル)」にチェックを入れる
- 「次へ」を左クリック
- 「言語、アーキテクチャ、エディションの選択」の画面で「このPCにおすすめのオプションを使う」にチェックを入れる
- 「次へ」を左クリック
- 「使用するメディアを選んでください」の画面で「USBフラッシュドライブ」にチェックを入れる
- 「次へ」を左クリック
- 次の画面でメディアを作成したいUSBドライブの名前を選択
- 「次へ」を左クリック
クリーンインストール用のメディアが作成したら、以下の手順で作業を行います。
- パソコンにUSBメモリを接続
- パソコンを起動
- 表示されるWindowsセットアップ画面で言語を選択
- 「次へ」を左クリック
- 「今すぐインストール」を左クリック
- 「Windowsのライセンス認証」の画面で「プロダクトキーがありません」を左クリック
- OSの種類選択画面で利用していたバージョンを選択
- 「次へ」を左クリック「適用される通知とライセンス条項」の画面で「同意します」にチェックを入れる
- 「次へ」を左クリック
- 「カスタム:Windowsのみをインストールする(詳細設定)」を左クリック
- 「Windowsのインストール場所を選んでください」の画面でOSがインストールされていたと考えられるドライブを選択
- 「次へ」を左クリック
以上の手順を行うとWindows10のインストールがはじまります。あとは完了を待つだけです。
Part2.Windows10がクリーンインストールできない原因と対処法
Windows10のクリーンインストールができないときは、さまざまな原因が考えられます。そのため、あらゆる対処法を試してみましょう。
必要のない外付けデバイスの取り外し
最初にやっておきたいのは、クリーンインストール中に使用しない外付けデバイスの取り外しです。
USBで接続しているプリンターやハードドライブ、スピーカーといった外付けデバイスを取り付けたままだと、クリーンインストール中に不具合を起こす場合があります。Windows10のクリーンインストールを行うときは、パソコンに接続するデバイスを必要最小限にするのが望ましいです。
再度クリーンインストール用メディアを作成
作成したクリーンインストール用のメディアに問題が発生している可能性もあります。そのため、クリーンインストール用メディアの再作成も試しておきたいところです。作成時に手順を間違った記憶がなくても、メディアを再度作成するとクリーンインストールができない状態が解決する場合があります。
ハードディスクの空き容量を増やす
ハードドライブに空き容量がなく、クリーンインストールができないパターンもあります。そのため、ハードドライブの空き容量があるかもチェックしてください。クリーンインストールを行う際は、バージョンに応じて以下の空き容量が必要です。
バージョン | 必要な空き容量 |
32ビット版 | 16GB以上 |
64ビット版 | 20GB以上 |
ハードドライブの空き容量は以下の手順でチェックできます。
- エクスプローラーを起動
- ウィンドウの左側にある「PC」を左クリック
- 表示される画面でハードドライブの空き容量を確認
ハードドライブに空き容量がなければ、以下の方法で対処しましょう。
- 不要なデータ、ファイルを削除
- 保存データやファイルを外付けハードドライブに移行
- 保存データやファイルをクラウドドライブへ移行
ドライブ上にあるパーティションの削除
Windows10をインストールしたいハードドライブにいくつものパーティションがある状態だと、クリーンインストールができない可能性が高くなります。
そのため、クリーンインストールをする際はあらかじめハードドライブのパーティションを削除しておきましょう。パーティションの削除は以下の手順で行えます。
- スタートボタンを右クリック
- 「ディスクの管理」を左クリック
- 表示されるウィンドウで削除したいパーティションを右クリック
- 「ボリュームの削除」を左クリック
- 表示される「シンプルボリュームの削除」の画面で「はい」を左クリック
BIOSの更新
Win10のPCで利用しているBIOS/UEFIのバージョンが最新でないために、クリーンインストールができない可能性もあります。そのため、BIOS/UEFIのアップデートも選択肢に入れておきたいところです。
BIOS/UEFIのアップデート方法はマザーボードの種類ごとに違うので、メーカーに問い合わせてみてください。
セキュアブートの無効化
BIOS/UEFIのセキュアブート機能がWin10のクリーンインストールを止めているパターンもあります。セキュアブートを無効化してクリーンインストールができない問題を解決できる場合があるので、試してみるといいでしょう。
セキュアブートを無効化する方法はパソコンによって異なりますが、基本的な流れは以下の通りです。
- パソコンを起動するときにBIOS設定画面を表示させる
- BIOS設定画面で「セキュアブート」の項目を見つける
- セキュアブートが有効であれば無効にする
手順がわからない場合はメーカーに問い合わせてみてください。
リセット機能を使う
どの方法を試してもクリーンインストールができないのであれば、Windows10のリセット機能を使って初期化する方法を検討してみましょう。
Windows10では以下の手順でリセット機能により初期化が可能です。
- スタートボタンを左クリック
- 設定ボタンを左クリック
- 「こうしんとセキュリティ」を左クリック
- 画面左側にある「回復」を左クリック
- 画面右側にある「このPCを初期状態に戻す」の項目で「開始する」を左クリック
あとは画面の指示に従って任意の設定を行い初期化を進めてください。
Part3.Windows10のクリーンインストールで消えたデータの復元
Windows10のクリーンインストールをする際は、あらかじめ必要なデータのバックアップを取る必要があります。データのバックアップを取っておかないと、クリーンインストールによってデータが消えてしまうからです。しかし、必要なデータのバックアップ漏れが起きることも。Windows10にはデータを復元する機能がありません。
そんなときに役立つのがWondershareの「Recoverit」です。
Recoverit(リカバリット)は世界中のあらゆる場所で利用されているデータ復元ソフト。Recoveritがあればパソコンから消えてしまったあらゆるデータを復元できるようになります。Windows10のクリーンインストールを行うときは、「Recoverit」があると問題ないです。
以下は、「Recoverit」でWindows10パソコンから消えたファイルを復元する手順です。
ステップ1 まず「Recoverit」を起動して、消えてしまったデータの元保存場所を選択します。
Recoveritを起動します。起動できた後、下記の製品画面で、消えたファイルの元の保存場所を選択して、右下にある「開始」をクリックします。
ステップ2 パソコンから消えたデータをスキャンします。
そうするとRecoveritは自動的にデータのスキャンをスタートします。
ステップ3 パソコンから消えたデータをプレビューして復元します。
スキャンが終わった後、見つけたファイルは形式ごとにリストされます。「復元」ボタンをクリックするとデータを復元します(一部のデータはプレビューできます)。
以上簡単な操作でパソコンから消えた大事なデータが復元・復旧できます。
また、このソフトを使うことで、パソコンから消えたデータの復元だけではなく、外付けHDDの復旧、USBデータ復元やフォーマット復元などにも幅広く対応しています。ぜひお試しください。
Recoverit - 強力なデータ復元ソフト
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- クラッシュして起動しないパソコンからデータを復元
- 破損した動画ファイルを修復