識別されていないネットワーク・デフォルトゲートウェイがない場合の対処法
インターネット接続ができなくなった場合に多いのが 識別されていないネットワーク で、システムトレイのネットワークアイコンに ! が表示される。
Wi-Fi 接続だと発生する確率が高い。
コントロールパネル の ネットワーク接続 を開くと、ネットワークアダプタに 識別されていないネットワーク と表示されており、DHCP で IP アドレスを自動取得にしている場合は ネットワークデバイスを無効 にしてから再度 有効 にすれば解決することが多い。
スタート の 設定 から ネットワークとインターネット の ネットワークの状況 にある「 プロパティ 」を開き、 パブリック になっている場合は プライベート に変更。
DHCP ではなく 静的 IP でデバイスに IPアドレスを割り当てている場合は、ネットワークアダプタを再起動しても改善する可能性が低いので、状況を確認するため 静的 IP を解除して DHCP に切り替えてから イーサネットの状態 にある「 詳細 」をクリック。
自動取得した IPv4 アドレス と デフォルトゲートウェイを確認し、IPv4 が 169.254.x.x のような リンクローカルアドレス で、デフォルトゲートウェイが空欄になっている場合は ルーターを見失っている状態。
リンクローカルアドレスは DHCP サーバが IP を割り当てているのではなく、 DHCP サーバが見当たらないため自己解決して 自分に IP アドレスを割り当てるもの。
1.構成の確認とデバイスの再起動
ネットワークアダプタ や PC を再起動して問題が解消しない場合は、パソコン と モデムの間に設置している ハブ や アクセスポイント などを PC側 から順番に 電源を落とし、モデムの電源を落としてから 30秒ほど待ち、今度は モデム側 から順に電源を入れていく。
電源 を落とす際に LAN ケーブルの接続状態も確認。
最後に PC を起動してからネットワークデバイスを 無効 にしてから 有効 にして接続を確認。
2.トラブルシューティング
ルーターの電源を入れ直しても状況が改善されない場合は トラブルシューティングを試してみる。
コントロールパネル から ネットワークとインターネット にある ネットワークの状況とタスクの表示 の アダプタの設定変更 を開き、識別されていないネットワーク と表示されているデバイスを選択し、コンテキストメニュー(右クリックメニュー)から 診断 。
診断結果と対処法が表示されるので、ケーブルの交換など 対応できる場合は 実行してから 問題が解決されたかどうかチェックする を選択。
この時点で デフォルトゲートウェイが使用できない や イーサネットケーブルの接続 や 破損 の問題が検出されている場合は、ハードウェアに不具合が発生している可能性が高くなる。
3.ドライバの削除
使用しているドライバに問題が生じている可能性を潰すため、一旦ドライバをアンインストールする。
スタート のコンテキストメニューを出して デバイスマネージャー を選択。
ネットワークアダプタ を展開して 該当のアダプタを選択し、コンテキストメニューから デバイスのアンインストール 。
ドライバ の アンインストール後に PC を再起動すると、削除したドライバが再インストールされるので状況を確認。
4. IP アドレスの開放と再取得
DHCP サーバによる IP アドレスの自動取得で IPアドレスを確認し、リンクローカルアドレスを取得している場合は、取得している IP アドレスを開放して 再取得を試みる。
スタート の Windows システムツール から コマンドプロンプト のコンテキストメニューから 管理者として実行 を選択。
C:¥ Windows ¥System32>の後に ipconfig と入力して Enter キーで 現在の状況を再確認。
C:¥ Windows ¥System32>の後に ping と入力し、半角スペースの後に デフォルトゲートウェイ ( ルーター ) の IPアドレスを入力して デフォルトゲートウェイに ping を飛ばしてみる。
エラーが返される場合 デフォルトゲートウェイに通信が到達していない。
ipconfig /release と入力して Enter キー で 現在取得している IP アドレスを開放する。
IP アドレスが開放されたら ipconfig /renew と入力して Enter キー で IP アドレスを再取得。
デフォルトゲートウェイへ ping が飛ばない時点で IP アドレスの再取得は難しいが、正しくデフォルトゲートウェイを認識した状態で リンクローカルアドレスを取得しているような場合は、 IP アドレスの開放 と 再取得で 正しいアドレスを取得する可能性がある。
5.静的 IP を割り当てる
DHCP サーバによる IP アドレスの自動取得 に設定している場合は、静的 IP を割当てることで接続できる可能性もある。
識別されていないネットワーク になっているデバイスのコンテキストメニューから プロパティ を選択。
インターネットプロトコル バージョン 4 ( TCP/ IP v4 ) を選択して「 プロパティ 」をクリック。
次の IP アドレスを使う にチェックを入れ、
IPアドレス : 他のデバイスで使用されていない IP アドレス
サブネットマスク : 255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ: 使用しているルーターの IP アドレス
優先 DNS サーバ : デフォルトゲートウェイと同じアドレス か パブリックDNS を入力。
代替 DNS サーバ : 提供されている場合は入力。
6.ハードウェア
パソコン側の設定 で改善しない場合は、ハードウェアに原因があると仮定して 問題の切り分けを行う。
不具合の可能性があるのは PC の LANカード や Wi-Fi の受信機・LANケーブル・ハブ・ルーター・モデム なので、LAN ハブを取り外して アクセスポイントから直接接続したり、新しい LAN ケーブルでモデムから直接 PC へ接続したり、可能であれば 別の PC や スマホなどで インターネットに接続できるかテストする。
同じ環境下で他のデバイスでインターネットに接続できる場合、モデム や ルーターなどのデバイスに問題が発生している可能性は低く、真っ先に疑うべきは PC の LAN コネクタ。
PC の LAN コネクタ は 例え 昨日まで接続できていたとしても、ケーブルを抜き差ししただけで 破損する可能性があるので、有線接続の場合は 新たな LAN カード や USB の LAN コネクタを用意してテストを行う。
LANカードなどの不具合が原因の場合は LAN カード や 無線LAN 子機 を増設するだけで あっさりと問題が解決する。
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