Power Automate Desktop マクロ 戻り値

Power Automate Desktop マクロ 戻り値

下記記事でも書いていますが、Power Automateのフローでパラメーターを指定してスクリプトを実行したいと常々思っていました。

Power Automate Desktop マクロ 戻り値

2020.05.04

※記事中でも書いていますが、本記事はPower AutomateのフローからOffice Scriptsのスクリプトにパラメーターを渡す方法が分からなかったときに書いたものです。スクリプトのAPIモデルも古いままになっていますが、一つの参考情報として、当時のま...

先日のBuild 2020の下記セッションでようやくパラメーターの受け渡し方法が判明。

さっそく試してみました。

Power Automateから実行するスクリプト

名前と年齢を受け取って文字列を加えて返すだけのスクリプトなので、Excelの機能をまったく活かせていませんが、単なるテストなのでこれで良しとします。

上記コードの通り、“引数と戻り値を指定する”、これだけでフローでパラメーターの受け渡しができるようになりました。

Office Scriptsのスクリプトにパラメーターの受け渡しを行うPower Automateフロー

フローは下図の通りで、

  1. スクリプトにパラメーター(名前と年齢)を渡す。
  2. スクリプト側で処理実行、文字列を追加して返す。
  3. 受け取った文字列をTeamsに投稿する。

これだけ↑の処理を行う簡単なフローです。

Power Automate Desktop マクロ 戻り値

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上図の通り、スクリプトのmain関数に引数を指定しておくと、パラメーターが受け取れるようになります。

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実行結果

実行結果は下図の通りです。

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以上のように、Office ScriptsとPower Automateの連携が取れることが確認できました。

Power Automateから何か値を渡してExcelで加工、結果をフローで別のサービスに渡す、いろいろな使い方が出来そうです。

参考Webサイト

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IT

2022.01.18

メッセージボックス、入力ダイアログなどでボタンを押した時、押したボタンによってその後の処理を振り分ける方法です。条件にIfを使用していますが、Switchでも支障ないです。
下記では「いいえ」や「キャンセル」にも処理を割り当てていますが、ボタンを押した時に何も処理を起こさないでいい場合は条件づけは不要です。

前準備

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例として、選択肢は「はい-いいえ-キャンセル」を使用します。

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ページ下部にある生成された変数で、ボタンを押すアクションの変数名(ButtonPressedから始まるもの)を確認しておきます。

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フローを一度実行し、どれかのボタンを押す(またはタイムアウトする)と、

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画面右のフロー変数で、先ほど確認した変数名の右に文字がついているはずです。
「はい」を押すと「Yes」がつきますが、これがボタンを押したことによって変数に代入された値となります。

If条件の追加

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条件分岐を作るために、アクションペインの条件からIf、Else If、Elseを追加していきます。

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まずはIfを追加し、最初のオペランド{x}をクリック、先ほど確認した変数を選択します。

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「はい」を押した時の挙動を設定したいので、2番目のオペランドにはYesを入力し、保存します(「はい」だと反応しません)。

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If条件の中に「はい」を押した時の処理を追加します。

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フローを実行し、「はい」を押します。

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If条件が反応し、追加した処理が実行されることを確認します。

Else If条件の追加

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今度は「いいえ」の時の処理を追加していきます。

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Else IfをIf~Endの内側に追加し、同様の動線で最初のオペランドを変数、2番目のオペランドはNoに設定します。

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「いいえ」の時の処理を追加します。

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フローを実行し、「いいえ」を押すと、

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処理が実行されます。

Else条件の追加

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最後にキャンセルの場合を追加します。

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Else Ifで追加してもいいですが、今回はIfにもElse Ifにも該当しなかった場合に実行されるElse条件を使用します。
位置的にはIf~Endの中、Else Ifより下に配置します。

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確認のために、Elseの中にも処理を追加します。

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処理を実行し、「キャンセル」を押すと、

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メッセージはみ出てますが、該当する処理が起動することが確認できます。

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Microsoft Power Automate Desktop(PAD)アクション、使い方一覧

Power Automate Desktopの使い方を機能・分類別に参照できるまとめです。

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停止 ボタンと Shift + F5 ショートカットはフローを完全に停止します。

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Power Automate Desktopとは、データの収集・整理・加工などパソコンで操作しいる手順を記録し、業務効率につながるアプリを開発できる製品です。