Music center for pc atrac 変換できない

MP3

■iTunes側の設定

まずは、iTunes側の設定を変更しておく。
[編集]-[環境設定]でダイアログを開き、[詳細]を選択。そこで「iTunesのメディアフォルダを整理(O)」をチェックしておく。

Music center for pc atrac 変換できない

MP3ファイルの基本戦略はコピペ。

■x-アプリでCDからリッピングしたもの

何がMP3ファイルなのかわからないので以下のフォルダ配下を「*.mp3」で検索してファイルを抽出する。

C:\Users\Public\Music\Sony MediaPlayerX\Shared\Music
■Amazon MP3で購入したもの

全部MP3なので丸ごとコピペ。

C:\Users\Public\Music\Sony MediaPlayerX\Users\(ログインユーザID)\Music\Amazon MP3
■ファイル移動(残したければコピー)

移動先フォルダは以下。(もう、x-アプリは捨てるので移動です!)

C:\Users\(ログインユーザID)\Music\iTunes\iTunes Media\Music

iTunesは、「(アーティスト名)\(アルバム名)」みたいなフォルダ構成にするので、それに沿って入れる。

■iTunesへのDrag&Drop

iTunesで「曲」「アルバム」「アーティスト」などのライブラリをクリックして開いた状態で、コピペしたアルバム名のフォルダを丸ごとDrag&Dropする。

iTunesが勝手にライブラリを整理する(さっきチェックをつけたので)。
注意点は、SoundTrackのように多くのアーティストが参加しているアルバムは変に振り分けてしまうので、iTunes上から曲を右クリック→「曲の情報」ダイアログを開き、プロパティを入力で再整理。

  • 個々のアーティスト名の情報はそのままで、一つのアーティスト名で分類したい ⇒ 「アルバムアーティスト」に入力(例:「アルバムアーティスト」を「ジブリ」、アーティストは「久石譲」のまま ⇒ 「ジブリ」というアーティスト名で並んでくれる)

著作権保護なしATRAC系

iTunesはATRAC系のファイルを認識できないため、MP3やAAC形式に変換する。
変換ツールはSONYから2つほど出ており、その中の一つ、x-アプリの後継機である「Music Center for PC」を使用した。

■Music Center for PCのインストール

https://knowledge.support.sony.jp/electronics/support/articles/MC4PC020001
インストール時にx-アプリを入れていたフォルダを判断して取り込んでくれる。
ただし、iTunesのフォルダを見つけようとするので、断固拒否すること。
口車に乗ると移行作業がめちゃくちゃ面倒になります。(x-アプリの曲だと思って消したらiTunesのものだったとかね)

■ATRACファイル一括変換

x-アプリのデータフォルダの中にある著作権保護のないATRACファイルを一括でAACまたはFLAC変換する機能を利用する。詳細はここ。
https://knowledge.support.sony.jp/electronics/support/articles/MC4PC020083

著作権保護ありのファイルは自動的にスキップされる。(一緒に変換してくれてもいいんだよ?)
途中、ウィザードで形式で選択するところがあり、以下を選択した。

選択項目選択値備考
ATRACから変換するファイル形式 AAC FLACにしたいけどATRAC3 132kbpsが元ネタだしな・・・
ファイル変換後のATRACの処置 指定したフォルダに移動する ミスったら怖いのでこっち

しばらく待つと、AAC形式にして登録しなおす。Music Center for PCからは見るとAACになっている。しかし、x-アプリから見ると裏から勝手に変換された状態なので、x-アプリから再生できなくなっていることに注意。
x-アプリはもう処分するので気にしない。
あと、「やっぱりFLACにしようかな?」と後から思って移動されていたATRACファイルを戻してみたが、もう無視。リトライできない仕様かもしれないので注意。変換途中で中止操作をしても最初からやり直さず、終わったところはスキップするので、中止判断は早めに

■変換されたAACをiTunesに移動(残したければコピー)

MP3の時と同じ。x-アプリ、Music Center for PCも使わないので、ファイルを移動した。

移動するとMusic Center for PCとの同期がとれなくなるので、メニューから、[ツール]-[ファイルがない曲を検索]をして同期の取れなくなった曲をあぶりだし。
ファイルだけなくなっているアルバムを三角の注意マークで警告してくれるので、それをMusic Center for PCで消して完了。

著作権保護ありATRAC系

さて、ここが親玉。

  • 著作権保護ありのATRACファイルをファイル変換できる正式手段は存在しない(裏ツールはあるかもしれないけど使いたくない)
  • 唯一の方法は、CD-RまたはCD-RWに書き出すこと。DVD-RWへは不可。
  • ATRACのままではなく、音楽CD形式(非圧縮)に変換しての書き込みになるため、かなり膨れる。私のところでは、3GB⇒28GB(CD40枚分)程度
  • CD作成回数制限があるので、何度もトライできない
  • 非圧縮に変わったとしても、ATRACの時点で情報が失われているため、音質が改善することはない。むしろ、変換方式によっては悪化するかも。
  • CDに書き出したデータからは曲名、アーティスト名の情報が抜け落ちる。iTunesに読み込んだとき、CDDBから運よく手に入れば復元できるが、そうでなければ手入力で復元。
■x-アプリの入手

なんと、x-アプリは既に配布終了(2017年)になっている。まじ卍。
仕方がないので、その後続(Media Go)も探したら、それも終了。やばたにえん。

  1. Sonic Stage:懐かしい。当然終了。
  2. x-アプリ:2017/12配布終了
  3. Media Go:これも終了
  4. Music Center for PC:2021年の今はこれ

そして、「Music Center for PC」にはCDに書き出す仕組みがないという・・・なにこれ。
当時使用したアーカイブがあったので、何とかインストールできた。
そして、変なドライバやらライブラリを入れられた悪寒がする。

ここからは試行錯誤。

(失敗:その1)CD-Rに書き出す
  1. CD-Rをドライブに挿入
  2. x-アプリで「音楽CDの作成」ボタンを選択
  3. 転送したい曲を選択して「→」ボタンでCDに送り込む。CDの残り時間を自動計算するので、残りが許す限り詰め込めるが、1アルバム1CDが吉。iTunes取り込み時に、曲名やアーティスト名の情報を引いてきてくれる可能性が高くなる。
  4. 「作成開始」ボタンを押下して書き込み
  5. 正常終了すれば、CD-Rがドライブから自動Eject

さて、これが正規手順なのだが、私の環境ではうまくいかない。

  • CD-Rの書き込みに失敗する → CD-Rダメになる・・・( ノД`)シクシク…
  • 転送速度を変えるとうまくいくことがある → でも不安定。時々エラーでる。結局ダメ。
  • うまくいっても盛大にノイズが入る

ノイズは、「サー」「ザー」という音や、音が震える、曲の一部がリピートするなど聞くに堪えないもの。全ての曲に何らかのノイズが入った。CD-R書き込み時、iTunesからの読み込み時のどちらでノイズが入るのか不明だが、全く使い物にならず。無念。
悪いことに、何枚もCD-Rに焼いてから気づいたので、時間もCD-Rも無駄にした。ああ、CD書き込み回数がやばい・・・

■(失敗:その2)仮想CD-Rソフトを使う(KernSafe TotalMounter)

ATRACからのファイルレベルでの変換は提供されていないため、CD-Rを仮想化して書き込む方法に切り替えた。
具体的には、x-アプリはCD-RまたはCD-RWにかいているつもりが、実は仮想CD-Rでした、というやつ。データ移行のためだけにCD-Rを40枚も焼いてゴミにすることを考えれば、よほどエコ!(で、いいよね?)

ただ、ISOイメージをCD-ROMとしてマッピングするツールは多数あっても、CD-RやDVD-Rに見せかけるツールというのは壊滅的で、商用版しか見つからなかった(これがLinuxだったら・・・)。お金を払ってもいいので、使えるものを探すことにした。

最初に試したのは、「kernSafe TotalMounter」。フリー版を使用。
https://www.kernsafe.com/product/totalmounter.aspx

ツールの使い方は非常にシンプル。フィーリングで使えた。なので手順はネットで。数クリックで仮想CD-RWをマウントすることができる。素晴らしい。

しかし、windows10版がないせいか、CD-RではなくCD-RWにしかならないせいか、x-アプリから書き込むと、必ず進捗率20%のところで、エラーダイアログが出て失敗。何度やっても駄目。エラーコードも時々変わるし、エラーコードの情報ないし、ログファイルもないし(どうやってトラブルシュートする気だったんだ)、別のATRACデータでもダメ。設定を色々触って10回くらいやったところで、CD転送回数制限もあるため諦めた。
使いやすかっただけに残念。

■(失敗:その3)仮想CD-Rソフトを使う(TuneClone Audio Converter)

上と同じ方向。フリートライアル版を使用。
http://jp.tuneclone.com/index.php

こっちは、仮想CD-Rとして見せるだけでなく、MP3やWAVなどに自動変換してくれる機能までついています。わかってますね!
が、x-アプリ君は、仮想CD-R自体を認識してくれずあえなく撃沈。何故なのか。
その後、アンインストールしたときに、スタートアップに「TuneClone」をお残ししたりと、ちょっと消すのが面倒。ちゃんとドライバとか消えてるかな。

■(成功)仮想CD-Rソフトを使う(Virtual CD v10)

次は、H+H Software GmbHの「Virtual CD v10」の30日試用版。
Virtual CDという同名の別ソフトが多数あるので注意。
https://www.virtualcd-online.com

仮想CD機能に拘りがあるようで、他の2つに比べて細かくセッティングできる様子。今回はCD-Rに見せたいだけなので、細かな設定はせず、以下の手順で仮想CD-Rを作った。

  1. インストール後にPC再起動
  2. 再起動後、タスクトレイに「VirtualCD」が常駐するので、それを右クリック
  3. 仮想CDドライブ(私の環境ではEドライブ)をクリック
  4. 「Insert virtual blank」をクリック
  5. 「CD-R(W)」をクリック
  6. 「CD-R(700MB)」をクリック

これだけで、空のメディアが入ったCD-R(700MB)がx-アプリから見える。
あとは、物理CD-Rに書くのと同じようにx-アプリで書き込み。超高速で終了。

x-アプリは、CD-Rへの書き込みが終わるとCD-Rを自動でEjectするので、iTunes取り込み前に、Vitual CDで仮想CD-Rメディアを挿入する操作を行う。

  1. タスクトレイの「VirtualCD」を右クリック
  2. 仮想CDドライブ(私の環境ではEドライブ)をクリック
  3. 「insert」をクリック
  4. 「(ドライブ名:) - CD-R(数字)」(数字は、最初はなし(CD-R)、次から「CD-R1」「CD-R2」のように連番)のようなメニュが出てくるのでクリック

これで、iTunesはCD-Rが挿入されたと直ちに認識する。
このとき、「今すぐCDDSに登録するかい?」みたいなダイアログが出てきて、CDDSから曲名を引いてきてくれそうな予感だけ残して、結局エラーを示すダイアログが出てきた。残念。
フリーのCDDSが2020年頃に閉鎖されてしまったからかな。そういえばサイト選択メニュ出てきたような・・・気にしないことにした。
CD読んだ直後は、曲名、アーティスト名情報がデフォルト状態。運が良ければ、iTunesが補完してくれる。取り込み速度は非常に高速で、時々「138倍速」を示すメッセージがちらっと見えた。もう、本当に速い。

そしてこれを40回分繰り返す・・・曲名などの情報をCDDSから取れなかったのが殆どだったので(どれだけマイナーな曲聞いてたんだ)、手入力が煩雑だった。物理CDの感覚で、1枚のCDにできるだけ詰め込む方針で焼いていたことが敗因。仮想CDだぞ、これ。CD焼く手順そのものは非常にシンプル。

その結果がこちら(Virtual CD Control Centerから見えます)

Music center for pc atrac 変換できない

CD-Rデータは、以下のフォルダに保存されるらしい。

C:\Users\Public\Virtual CDs\CD-R(数字)

CD-R1とかの中には曲ごとのファイルができているようだが、全く不明。気にしない。

もちろん、取り込んだ曲にノイズが乗ることもなし。さっきのは物理CD-Rのせいだったか。x-アプリの形式変換(ATRAC→CD形式→AAC)に問題があったら終わっていたので、よかった。
Virtual CD v10は非常に優秀なソフトなので、購入しようかな。
ユーロかドルでしか決済できないのが面倒だけど・・・Amazonとかにないんだろうか。

Music Center for PCのファイル形式は?

ホームオーディオシステムでは、MP3、WMA、AAC、WAV、FLAC、ALAC、AIFFおよびDSDのオーディオ形式で保存された音楽を再生できます(AACファイルは、拡張子が「.m4a」「. mp4」「.3gp」のファイルのみ再生できます)。

Musiccenterのフォーマットは?

Music Center for PC画面上部メニューから[ツール]-[設定]を選択する。 [設定]画面が表示されるので、画面の左側から[CD取り込み・再生]を選択する。 [CD取り込みの設定]欄の[フォーマット]、[ビットレート]の項目から、取り込み時に設定するファイル形式を選択する。

Atracの拡張子は?

ATRAC3ファイルの本来の拡張子は"aa3"だが、OpenMG Audioコンテナに格納した"oma"が利用されることがほとんどである。 なお、OpenMGで暗号化した場合の拡張子は"omg"(OpenMGコンテナ)もしくは"oma"となる。